イラストを描く時に使える時短テク・ずらし複製テクで不規則な模様を効率よく描こう!

絵を描く口腔外科医 小山慶介 イラスト

イラストを描く際に使えるちょっとしたコツを紹介します。

今回は、細かいものを不規則にたくさん描くときの時短テクです。

 

 

⒈ 細かいものを不規則にたくさん描く

 

同じような形態のものをたくさん描かなくてはならないときがあります。

医療用イラストであれば、骨髄の描写のときが特にそうです。

 

例えば下の様な、

移植骨を母骨にスクリューで固定する抽象的なイラストを作成するとします。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

 

 

 

この母骨のエリアに骨髄空を描写するとしましょう。

ある程度範囲があります。

時短テクで効率よく描いていきたいところです。

 

時短テクとは言え、

髄空の形態が全て同じ形だと、非常に機械的で抽象的になり過ぎます。

下の図を比べてみれば、右のイラストの方が骨をイメージしやすい事は一目瞭然です。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

機械的過ぎる

絵を描く口腔外科医 小山慶介

 

右のイラストでは、不規則な形態の骨髄空が不規則に並んで描かれているからです。

かといって、全ての髄空を違う形で描くのは、描画範囲が広ければ広いほど時間がかかります。

このイラストでは、よく見ると、不規則な形態の骨髄空が不規則に並んでいるように見えるように、規則的に並んでいるのです。

 

どのような時短テクか見てみましょう。

 

 

 

⒉ テクニック・ずらし複製

 

 

まずは、ある程度の範囲に不規則に髄空を描きます。

ある程度描いたら、その骨髄空のレイヤーを複製します。

複製したレイヤーを少し右へずらします。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

ある程度髄空を描く

絵を描く口腔外科医 小山慶介

少しずらして複製する

 

 

この作業を繰り返していき、必要な範囲を髄空で埋めていきます。

この時ポイントとなるのは、同じようなスペースを作ってずらしていくことです。

下の図のようになります。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

同様に複製していく

絵を描く口腔外科医 小山慶介

同じようなスペースを空けておく

 

 

次に新規レイヤーを作成し、この空いているスペースの1つに骨髄空を描き足します。

両サイドの髄空と馴染むように描きます。

1つのスペースを髄空で埋めたら、そのレイヤーを複製し隣のスペースにずらします。

わかりやすくするために、最初に埋めた髄空の部分を薄くしてみてみましょう。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

スペースに合うように髄空を描く

絵を描く口腔外科医 小山慶介

複製して隣のスペースにずらす

 

 

複製してずらす作業を繰り返し、全てのスペースを埋めます。

色の濃さを元に戻すと完成です。

 

絵を描く口腔外科医 小山慶介

スペースを全部埋める

絵を描く口腔外科医 小山慶介

 

 

いかがでしょうか?

このずらし複製テクは、不規則な模様を広範囲に描画する際に役立ちます。

効率的にクオリティの良いイラストを描く際の時短テクに利用してみてください。

 

 

【今日のオランダ語】
ネクタイした方が良いかな?
Moet ik een stropdas dragen?
(ムートゥ イック エン ストゥロープ タス ドゥラーヘン)