厳しい道の先にある景色とは?世界一高いウルム大聖堂に登る!768段の階段の先にあるのは?

オランダ生活

教会堂としては世界一の高さを誇るウルム大聖堂に登ってみました。

結構キツイですが、その分見える景色も違います。

 

 

⒈ ウルム大聖堂

 

先週末にドイツにある都市・ウルムに行ってきました。

↓ウルム市内の観光に関する記事はこちらを参考にしてください↓

世界一高い大聖堂とアイン・シュタイン!ドイツのウルム(Ulm)が1日観光にお勧め!

 

ウルム大聖堂は教会堂としては世界一の高さを誇ります。あの世界一大きいと称されるケルン大聖堂よりも、高さにおいては上です。

・ケルン大聖堂:157.38 m
・ウルム大聖堂:161.53 m

となっています。

面白いことに、ケルン大聖堂とウルム大聖堂は共通点が多いです。二つの大聖堂は共に中世に建設が始まりました。途中に長期間の建設休止期間を経て、共に19世紀後半に完成しました。1880年に、一足先にケルン大聖堂が完成を迎えました。荘厳で重厚な出で立ちもさることながら、その尖塔は157.38mの高さを誇りました。遅れて10年後の1890年にウルム大聖堂が完成を迎えました。完成には遅れを取りましたが、尖塔の高さではケルン大聖堂に勝る161.53 mを誇ります。

 

ケルン大聖堂

ケルン大聖堂

Ulm大聖堂

ウルム大聖堂

 

やはり重厚感ではケルン大聖堂にはかないませんが、ウルム大聖堂はスタイリッシュでとても格好良い印象があります。

早速登ってみましょう。

 

 

⒉ ウルム大聖堂に登ってみよう!

 

ウルム大聖堂は展望台の頂上に行くまでに768段の階段を上ります。

ちなみに、イタリアのDuomo(ドゥオモ)は464段、ケルン大聖堂は533段です。

ケルン大聖堂と高さは4メートルしか変わらないのに、階段は235段も多いのです。どういうことでしょうか。これは、最高到達地点が本当に頂上付近に設定されているということです。

登ってみて実感しましたが、本当に尖塔の先の先の方まで登れま。
最上位の展望台の設置位置は141メートル地点です。(ケルン大聖堂は100メートル)

ウルム大聖堂

 

 

 

それでは行ってみましょう。大聖堂内の券売機でチケットを購入します。入り口も無人です。チケットは大人5ユーロです。

チケットには階段数と世界一の高さが記されています。

ウルム大聖堂チケット

 

 

 

自動の入り口を通り、扉を開けると階段が始まります。ウルム大聖堂は、展望台のステージが3段階あります。最後の部分以外は上り階段と下り階段が別なので、基本的に人とすれ違う必要がないので気楽です。

階段
階段

 

 

しばらく登ると、第一の展望台に出ます。ここは廊下のような一直線の展望台で、大聖堂正面の広場側のみが見えます。

上を見上げるとまだまだ先が長そうです。

展望台

 

 

最初の展望台で鐘も間近で観察できます。続いて階段を更に登っていきます。この辺りから結構足にきます。ひたすら螺旋階段なので目が回りそうです。

第2の展望台は広々しています。円状に回れるので360度違う景色が楽しめます。

大聖堂の裏手側の眺めは絶景です。第一の展望台で同じ高さに見ていた鐘もだいぶ上から見下ろす形になります。

 

 

 

 

何も知らずに登ってきた我々にしてみれば、この時は階段の数を数えていたわけでもなく、ここが終着点だと思い込んでいました。結構キツかったなぁ、なんて思いながら展望台の中心部に目をやると、次なるステージへの階段が続いていました。

塔は先に行くほど先細りになっていますので、階段も一段と狭くなっていきます。そして、この最後の階段は上り下り兼用です。すれ違い時には足元に気をつけましょう。

最後の階段

最後の階段入り口

 

 

ここからが踏ん張りどころです。第2の展望台からの眺めで十分綺麗でしたが、階段がまだある以上は登らないわけにはいきません。ただただ足元を見て一段一段登ります。最後の階段も結構段数がありました。そう簡単には頂上へは行かせてくれません。

目が回る、足がキツイ、単純に高さが恐くなってきた、など色々考えながらも登っていきます。

ついに頂上に到着です。

最終展望台の足場は人一人がやっと通れる幅です。最初の写真の矢印の部分ですから、狭いのもわかります。しかし、その眺めは実に良いものでした。

快晴だったこともあり、街中を流れるドナウ川の水面がキラキラ光って綺麗でした。広場の人々は豆粒のように小さく見えます。

 

 

 

上を見れば頂上が視界に

 

世界一の称号に相応わしい絶景でした。

苦労が大きければ、見える景色も違ってくるものです。

 

 

⒊ 大聖堂内部

 

展望台からの眺めは圧巻ですが、大聖堂の内部もなかなかの美しさです。

ステンドグラスによく日があったてそれはそれは綺麗でした。大聖堂内に入って右手にあるステンドグラスの一部にアインシュタインにちなんだ柄があります。写真は基本的にiPhoneでしか撮っていませんので、望遠機能が足りず鮮明には撮れませんでした。ステンドグラスには数式とEinsteinの文字が見られました。

是非、チェックしてみてください。

 

アインシュタインのステンドグラス

Einsteinの文字がかろうじて写っています

 

わかっていないと厳しいですが、最後の写真の右手の写真。中央の巻貝の左側のステンドグラスの左端にある、灰色の帯のようなものの中に順番に、Kopernikus、Kepler、Galilei、Newton、Einsteinと記されています。残念ながら、写真ではEinsteinの文字が一番見にくくなってしまっています。

 

ウルムの街とウルム大聖堂、コンパクトなりにも見所、見応え満載の良いところでした。

大聖堂から見た景色、自分もオランダの地でたどり着きたいものです。

 

 

【今日のオランダ語】
ウルム大聖堂は美しい。
De kathedraal van Ulm is mooi.
(ドゥ カスィードゥラル ファン ウルム イス モーイ)