医療用イラスト=解剖を知るためにあると便利なもの。解剖学アトラス、模型、無料ソフト

医療用イラスト=解剖を知るためにあると便利なもの。解剖学アトラス、模型、無料ソフト

口腔外科医として、頭頚部の解剖的知識は重要です。

そして医療用イラストの質を上げる上でも解剖の正しい知識が必要です。

解剖の勉強に使っている有用なものを紹介します。

 

 

⒈ 解剖書

 

まず第一に、解剖学アトラスなどの解剖書です。

解剖書は種類も多く何を選べば良いか迷うことが多いと思います。私の場合は、自身がイラストを描くことから、綺麗な絵の解剖書があるとついつい購入したくなります。

しかし、なかなかあれもこれも手を出せるものではありません。私は、大抵その場で眺めて楽しんでいます。

単純に解剖書を一冊買って持っておきたいという場合でも種類が多すぎて悩みますね。そして、何より値段が高い。

より良いものを吟味したいものです。

 

自分の手元に今あるのは、メディカル・サイエンス・インターナショナルの “atlas of ANATOMY(日本語訳版)「あたらしい人体解剖学アトラス」”です。

 

lippincott williams & wilkins atlas of anatomy

 

lippincott williams & wilkins atlas of anatomy

lippincott williams & wilkins atlas of anatomy

 

この本の良いところは、

・まずイラストが綺麗なところです。
・また、フォーカスを当てている部分だけを濃い色にしたり、見やすい工夫がなされています。
・必要に応じて、CTやレントゲン画像も含まれています。
・さらに、全身の解剖書でありながら頭頚部、口腔内の情報も非常に豊富です。
・最後に、洋書の日本語訳版なので英語表記と日本語表記の両方が学べるところです。

 

日本語訳版

 

洋書版(Kindle版もあります)

 

 

全身の解剖学書以外に、口腔解剖に焦点を当てたものも一冊持っていると重宝します。いわゆる口腔解剖の専門書です。

 

私は、アナトーム社の“小口腔解剖学(上條雍彦著)”を重宝しています。

こちらの解剖書は、かなり古いものでおそらく今は絶版です。古書としての扱いになると思います。
昭和37年初版で、自分の手元にあるもので昭和59年の第14版発行です。いかにロングセラーだったかがわかります。白黒ですが、イラストも上手で豊富な情報量です。

どこかで見つけたら是非購入することをお勧めします。
(自分は研修医の頃に週一回お世話になっていた、立川共済病院の口腔外科で本棚に眠っていたこの本を譲っていただきました。)

小口腔解剖学 上條雍彦著 アナトーム社

小口腔解剖学 上條雍彦著 アナトーム社

こちらの解剖書は主に日本語表記なので、7年前のドイツ留学前に全て英語表記を書き足して覚えていました。

 

解剖書での勉強で一つ注意したいことは、「そこに書いてあることだけが人体解剖の正解ではない」とどこかで思っておくことです。

というのも、実際の臨床の場では血管や神経の走行や、太さ、枝分かれの数や位置が参考書とは違うことも多々あるからです。参考書や、解剖書に書かれていることは統計的に見て一番多い事柄です。例外もあることを念頭に入れておきましょう。

なので、財布が許すなら複数の解剖書を持っておくのも良いでしょう。

 

個人的に今欲しいのはこれ。

 

 

 

⒉ 頭蓋骨模型

 

これは理科や生物の教室などで見たことがあると思います。

もちろん、医学部生や歯学部生は解剖学の時間に実際の頭蓋骨標本などで勉強します。学校を卒業した後はなかなか目にする機会がないものです。

三次元的に頭蓋骨のイメージを頭に入れておくには、こうした模型があると便利です。

自分の場合は、イラストを描く際にも、様々なアングルからの下顎骨や、上顎骨を見ることができるので必須アイテムとなっています。

少なくとも頭頂骨と下顎骨が外せるものが良いです。内部までよく見えるからです。

頭蓋骨模型

頭蓋骨

頭蓋骨

 

 

私が持っている模型は、オーソドックスな頭頂骨と下顎骨が外せるタイプのものです。

しかし、頭蓋骨は15種23個の骨でできています。できれば、23個が全てバラバラになる模型とか欲しいものです。

 

オーソドックスタイプ

 

 

 

分解可能タイプ

 

 

 

 

 

⒊ ネット資料(無料3D解剖学ソフト・BioDigital Human)

 

時と場合によっては、手元に参考書や模型がない時もあると思います。そんな時に便利なのがネット上の資料です。

知りたい部位の名称で検索すれば無数のイラストが出てきます。

と、そんなことは誰でもわかっていることです。

 

ここでお勧めしたいのは、無料で使える、人体解剖を3Dで学べるソフトです。

その名も  BioDigital Human です。

これは本当にすごいです。

 

完全に3Dなので、いかなるアングルからも解剖を見ることができます。
さらに、骨、筋、神経、血管、結合組織、リンパ節、呼吸器系、消化器系などの細かい系統を分けて表示することができます。

筋肉だけを消したり、骨だけを消したり、または骨だけを表示したり、血管だけを表示したりもできます。

指定した筋肉や骨だけを消すこともできます。

 

そして、無料で誰でも使えるのです。ありがたすぎるソフトです。

是非使いましょう。

 

bio digital human

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bio digital human

bio digital human

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解剖学の資料は豊富にあります。学び方も様です。今回紹介したものを参考に、自分のニーズに合ったものが探しましょう。

 

 

【今日のオランダ語】
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