オランダのディフェンス(Defense・博士論文公聴会)の様子・博士学位の重みを実感!

オランダ生活

昨日は所属している講座の先生のPh.D Defense(学位審査)の日でした。

私も公聴会および懇親会に招待していただいたのでその様子を記事にします。

 

 

⒈ Ph.D Defense(ディフェンス)

 

Ph.D Defenseとは、博士論文公聴会とか学位審査最終抗弁、学位審査会と言われるもので、

博士号を取得する際に行われる最後の発表と口頭試問の場のことです。

 

博士号を取るには、当然並々ならぬ努力と時間がかかっているでしょうから、

この最終審査会にかける想いもひとしおです。

 

 

 

⒉ 聴衆として審査会に参加

 

私も審査会の場に聴衆として招かれたので参加させていただきました。

審査会の会場は、マーストリヒト中心街にある大学の施設内にある講堂で行われました。

 

会場には、聴衆としてご両親、兄弟、親族も招かれています。

また、病院の外来スタッフ、手術室スタッフ、そして講座に所属している全ドクターが出席しています。

この日ばかりは病院業務を閉めて、チーム全員で応援にかけつけます。

そのことからも、実にこの審査会にかける想い、博士号を取得することの重みと凄さを知ることができます。

 

今回僕は、彼のこれまでの論文をまとめた本の表紙のイラストを描いています。

そのような形で、この審査会に関わらせてもらえて光栄でした。

 

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開始時間になると、アカデミックガウンに身を包んだ審査員の先生方と、本人が入場します。

その後、最終の口頭発表があり、

各審査員の先生からの質問に答えていきます。

時間はトータルで1時間でした。

 

無事に最終審査を終えたのち、学位の授与が行われます。

もうこの時は全員でスタンディングオベーションです。

 

 

審査会場の様子

僕が描いたイラスト

 

 

公聴会の直後には別室でお祝いの懇親会が行われます。

みんな結婚式の退場時のように、

博士号を取得した先生の前に列を作って並びます。

そして一人づつ先生にお祝いの言葉を伝えてから懇親会へと移行していきます。

 

夜には祝賀会が行われました。

1日掛かりで行われた学位審査、懇親会、祝賀会の様子からも、

改めてこの博士号の重みを実感させられました。

僕は博士号は持っていませんし、今後挑戦することも(今の所)ないとは思いますが、

今回このような形で大変貴重な体験をさせていただけたと思っています。

 

おめでとうございます!

 

 

【今日の」オランダ語】
そのやり方について説明していただけませんか?
Zou je mij uitleg kunnen geven over de procedure?
(ゾウ イェ メイ アウトレッヘ クネン ヘーヴェン オーファ ドゥ プロスィーデュア)