語源で覚えるオランダ語・オランダという国名”Nederland” “Holland”

オランダ生活

オランダという国名をオランダ語でいうと?

“Nederland” と “Holland” があります。

それぞれおの語源を見てみましょう。

 

 

⒈ Nederlandの語源

 

Nederland については既に多くの方が知っている事かもしれませんね。

これは

Neder  +  land  に分解され

低い + 土地   を意味します。

 

オランダは国土のほとんどが海抜より引い低地国です。

干拓のために風車が利用されのはあまりにも有名な事ですね。

 

オランダ語で “neer” は「下・下へ」という意味です。(英語の down にあたります)

そして “neder” はその比較級ないしは形容詞形で「下の・低い」となります。

そこから派生している “nederig” という単語は、

nederig = 謙虚・控えめな(英語のhumble)

という意味です。

「腰が低い」というイメージですね。

 

 

⒉ Hollandの語源

 

こちらはあまり知られていないのではないでしょうか?

オランダ語の先生が教えてくださいました。

 

Hollandは「木々の土地」という意味があります。

 

Hollandを分解すると、

Holl + land に分けられます。

 

過去をたどっていくと、

Holl + land

Holt + land

Hout + land

だったそうです。

 

“hout” はオランダ語で「木」という意味です。

現在では、主に材料としての木をいう時に使用します。

樹木をいう時には “boom” が利用されます。

 

 

⒊ なんで名前が2つあるの?

 

対外的な正式名称は Nederland です。

英語でいう The Netherlands です。

英語で複数形になっているのは、

オランダが12の州から構成されているためでもあります。

 

そのうちの1つにHolland州という州があります。

現在の首都であるアムステルダムもHolland州です。

歴史的に重要な場所でもあり、国名の俗称となったとも言います。

 

また、日本語でオランダと言っているのも

Holland から来ています。

ポルトガルの宣教師が日本に来た時に、

ヨーロッパにHollandという国があると伝えました。

この時のポルトガル人の発音が、日本では「オランダ」ど表記されたわけです。

“h” が無声音なので、”olland” と聞こえたのでしょう。

 

国名だけでもいろいろなことがわかって面白いですね。

 

 

【今日のオランダ語】
行きは上り坂、帰りは下り坂です。
De heenweg is bergopwaarts en de terugweg is bergaf.
(ドゥ ヘーンヴェヘ イス ベルフオップヴァールツ エン ドゥ ツルッフヴェヘ イス ベルフアッフ)