ドイツ・ニュルンベルグ(Nürnberg)の絵画の巨匠アルブレヒト・デューラー・ハウスへ行こう

オランダ生活

先週末にオランダの同僚たちとドイツに行ってきました。

ニュルンベルグで最も有名な絵画の巨匠であるアルブレヒト・デューラーの家(デューラー・ハウス)を紹介します。

 

 

⒈ アルブレヒト・デューラー・ハウス

 

アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)はドイツルネサンス期に活躍したドイツ美術史上最大の画家といわれています。

彼はその生涯の大半をニュルンベルグで過ごしました。

ニュルンベルク旧市街の一番奥、ニュルンベルグ城の城壁沿いに彼の住んでいた家デューラーハウス(Duerer-haus)があります。ここはデューラーが奥さんのアグネスと一緒に暮らした家です。

現在では資料館として公開されています。

 

ニュルンベルク城

旧市街の奥へと進みます

アルブレヒト・デューラー

途中にあるデューラーの像

 

アルブレヒト・デューラー・ハウス

デューラー・ハウス

 

 

デューラーハウスでは無料でガイドフォンを貸してくれます。ガイドは嬉しいことに日本語もあります。

 

デューラーハウス(Albrecht-Duerer-haus)
住所:Albrecht-Durer-Str.39,90403,Nuernberg
電話番号:+49-(911)231-2271
開館時間:10:00-17:00(木曜日は20:00まで)
休館日:月曜日
入館料:大人5ユーロ(ガイドフォンは無料貸出し)

 

 

 

⒉ アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)と代表作

 

アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)は、金銀細工師の息子として1471年5月21日に生誕し、その父に絵画を学んだ後、本格的に絵画や版画を学びます。

ドイツ国内での修行期間の後、イタリアのヴェベツィアへ2度留学します。 その際イタリア・ルネサンスに触れ、作品は勿論、芸術家の地位の高さを目の当たりにし衝撃を受けます(当時のドイツでは、芸術家は一種の職人として扱われていた)。その影響は『1500年の自画像』として、ドイツ国内の芸術家の地位を高めようとする決意となって表れました。

1512年に皇帝マクシミリアンの宮廷画家になったことにより、ドイツ国内はもとより、諸外国にまでその名を広めることになります。

またデューラーは、版画をひとつのジャンルとして確立し、数多くの作品を残す他、自身の名前のイニシャルのAとDを組み合わせた史上初のモノグラム(氏名の頭文字など、文字を組み合わせたマークやサイン)を使用した人物でもあります。

 

代表作には

・四人の使徒
・アダムとエヴァ
・1500年の自画像

などがあります。

 

 

アルブレヒト・デューラー

代表作『四人の使徒』

代表作『アダムとエヴァ』

 

 

デューラーは自画像を作品として君臨させた画家とも言われています。

当時、自画像は画家が素描で描くことはありましたが、素描はあくまでも習作であって、本格的な作品とは受け止められてはいませんでした。

15世紀〜16世紀にかけて絵画に求められていたのは、祭壇画などの礼拝の対象か、ギリシャ神話などの古典文学などを主題とする作品,もしくは注文主の社会的地位を象徴する肖像画でした。

つまり、たとえ画家が本格的な自画像を描いたとしても,それに「芸術的」価値を持ち売り物になるということはほぼなかったはずでした。

そんなデューラーは生涯に3点の自画像を残し、今では彼の代表作の一部となっています。

 

 

アルブレヒト・デューラー

自画像1(あざみを持った自画像)

アルブレヒト・デューラー

自画像2

 

アルブレヒト・デューラー

自画像3(1500年の自画像)

アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)のモノグラム

 

ニュルンベルグのみならず、ドイツを代表すると言っても良い画家・アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)。

実際の家でもあり今は資料館となっているデューラー・ハウスは、きっと訪れる価値のあるスポットです。

ドイツ旅行の際に是非立ち寄ってみてください。

 

 

↓ニュルンベルグで味わう、中世の街並みとソーセージに関する記事はこちらをどうぞ↓

ドイツ・ニュルンベルグ(Nürnberg)の中央広場とニュルンベルガー・ソーセージを堪能しよう

 

 

 

【今日のオランダ語】
我々は既にほぼ時速100キロに達しています。
We tikken al bijna de 100 km/u aan.
(ヴェ ティッケン アル ベイナ ドゥ 100km/u アン)